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追加種目の会場決定“野球予選”福島は難航

2016年12月8日 7:00
追加種目の会場決定“野球予選”福島は難航

 2020年東京オリンピックの追加5競技の会場がIOC(=国際オリンピック委員会)の理事会で了承され、正式決定する一方、野球・ソフトボールの予選会場については、協議が続くことになった。

 スイスで行われているIOC理事会で7日、東京大会で開催する5競技の追加種目の会場が了承された。「空手」は「日本武道館」、「サーフィン」は千葉県の「釣ヶ崎海岸サーフィン会場」、「スケートボード」「スポーツクライミング」は「青海アーバンスポーツ会場」、「野球・ソフトボール」は「横浜スタジアム」をメーン会場とすることが決まった。しかし、福島での開催が検討されている「野球・ソフトボール」の予選会場については、内野が芝生でないことや施設の改修などについて国際競技連盟が不満を持っており、意見がまとまらなかったため、今回のIOC理事会では「今後も協議していく」と報告するにとどまった。

 東京五輪組織委・森会長「競技場を我々として決めるというのは難しいが、もう一度、きちんと整理してみる必要があると思う」

 また、福島市、郡山市、いわき市の3会場が名乗りをあげ、組織委員会などは福島市の「県営あづま球場」で実施する方向で最終調整している。しかし、福島県としてどの会場を選ぶか決まっておらず、県知事の決断が待たれている。

 「復興五輪」としても重要な意味を持つ福島での予選会場の決定は、国際競技連盟の了承や福島県内の調整が遅れ、難航している。