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「カジノ解禁法案」衆議院本会議で可決

2016年12月6日 14:46
「カジノ解禁法案」衆議院本会議で可決

 日本でカジノの合法化を目指す「カジノ解禁法案」は6日午後、衆議院本会議で自民党、日本維新の会などの賛成多数で可決された。採決に反対する民進党の議員が本会議場から退席する中、カジノ解禁法案は参議院に送られた。

 衆議院本会議の採決では自民党、日本維新の会などが賛成する一方、党内に根強い慎重論を抱える与党の公明党は委員会採決に引き続き異例の自主投票となった。井上幹事長らは法案に反対した。

 一方、野党側は共産党などが採決で反対したのに対して、党内に賛否両論を抱える民進党はギャンブル依存症の問題なども指摘されている中で「審議が尽くされていない」として本会議場から退席した。

 民進・山井国対委員長「国民不在のIR法案の強行採決というものは、採決自体、私たちは認めるわけにはまいりません」

 自民党は今月14日までの今の国会での法案成立を目指しているが、参議院では、審議を行う内閣委員会の委員長を民進党議員がつとめている。

 自民党からは、「委員長を解任してでも成立させるべき」との声が上がる一方、党の参議院議員の中には「マネーロンダリングの温床になる」などと慎重審議を求める声もあり、参議院での審議は混乱も予想される。