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福島第一原発 人為ミスで冷却機能停止2件

2016年12月5日 20:50
福島第一原発 人為ミスで冷却機能停止2件

 廃炉作業が続く東京電力福島第一原発で、4日から5日にかけ、作業員のミスで原子炉などの冷却機能が一時止まるトラブルが2件相次いでいたことが分かった。

 東京電力によると、5日午前、福島第一原発3号機で点検作業員が誤ってポンプのスイッチに接触したため、原子炉内の溶け落ちた核燃料を冷却するための注水が約1時間止まった。さらに、4日から5日にかけて使用済み燃料プールの2次系冷却装置に異常が見つかり、6時間以上にわたり停止したが、これも作業員のミスが原因だったことが新たに分かった。

 いずれの冷却機能も現在は復旧し、プラントに異常はないということだが、相次ぐ作業ミスを受け、東電の広瀬社長は5日夕方、社内に徹底した対策をとるよう緊急に指示している。