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「ニホニウム」森田浩介教授が喜びの会見

2016年12月1日 21:07
「ニホニウム」森田浩介教授が喜びの会見

 元素周期表に新しく仲間入りした113番目の元素「ニホニウム」の発見で中心的な役割を果たした九州大学の森田浩介教授が1日、名前の正式決定をうけ喜びを語った。

 九州大学・森田浩介教授「周期表というのは、科学のレガシー(遺産)であり、そのレガシーの中に日本という国名が入った元素が載ることが、非常に感慨深い…」

 「113番元素」は、九州大学の森田浩介教授をはじめとする理化学研究所の研究グループが、2004年、人工的につくり出すことに成功した。化学者でつくる国際機関、国際純正・応用化学連合(=IUPAC)から発見者の森田教授のチームに命名権が与えられた。アジアでは初めての快挙。

 5か月間の意見募集と審査の結果、IUPACは先月30日、名前を「ニホニウム」、元素記号は「Nh」とすると発表した。

 森田教授「『ニホニウム』という元素記号を見て、子どもたちが誇らしい気持ちになって、少しでも科学に興味を持ってくれれば、非常に大きな意義を果たしたと思う」

 森田教授は今後、周期表の119番と120番の新元素発見に全力を尽くしたいと意欲を見せた。