２８日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は先週末まで過去最高値を更新し続けた反動などから、５営業日ぶりに値を下げて取引を終えた。

　２８日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前週末の終値から５４ドル２４セント値を下げ１万９０９７ドル９０セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も３０．１１ポイント下げて５３６８．８１となった。

　この日は前の週に４営業日連続で過去最高値を記録した反動で利益を確定させるための売りが先行した。今週は、ＯＰＥＣ（＝石油輸出国機構）の総会や、雇用統計の発表を控えており、積極的な買い注文が入りにくい状態となっている。また、全米小売業協会は先週末の感謝祭明けの年末商戦で１人あたりの平均支出額が去年より減少したという調査結果を公表した。小売りやネット通販関連の銘柄が値を下げており、市場関係者は「投資家の期待値が非常に高かったことを示している」と話している。