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反米の象徴、カストロ氏死去に悲しみと喜び

2016年11月27日 19:36
反米の象徴、カストロ氏死去に悲しみと喜び

 「反米の象徴」としておよそ半世紀にわたりキューバを率いてきたフィデル・カストロ前国家評議会議長。その死去への思いは悲しみと喜びに揺れている。

 地元メディアによると、カストロ前議長の遺体はすでに火葬されたという。29日に追悼式典が行われた後、遺灰は国内各地をまわり、来月4日、キューバ革命「始まりの地」サンティアゴ・デ・クーバの墓地に埋葬される予定。

 キューバは26日から9日間の喪に服す期間に入っていて、街は静かな悲しみに包まれている。

 レストランの従業員「喪に服しているため酒は売れず、パーティーもできません」

 一方、キューバ革命に反発し亡命した人たちが多く住むアメリカ・フロリダ州のマイアミは、喜びに沸いた。

 キューバから亡命した人「うれしさのあまり、ここに来た。(カストロ前議長は)私の家族に苦しみを与えたのです」

 数千人の市民が夜中まで街にあふれ、「キューバに自由を」などと声をあげていた。