歌手の福田こうへい（４０）が２２日、東京・築地で明治座２月公演「福田こうへい特別公演」のＰＲ取材を行った。
　
　東京での初の座長公演に意欲満々で、「芝居を一生懸命やりまして、お客さんに涙を流してもらえたら」と静けさに包まれた自信を見せた。
　
　公演は１部の芝居と２部のコンサートの２部構成になる。
　１部「母ちゃんの浜唄」は、昭和３０年代後半に集団就職で上京し、都内・下町の乾物店で住み込みで働きだした少年と母の関係を描いた物語。

　「自分の生い立ちに重なる部分がある、毎日、魚を食べさせくれたのに、それを粗末にしていたことと重なる」としみじみ。「物語に入り込み過ぎて、先に涙を流さないように頑張ります」と語った。
　
　数年前、所属事務所との契約問題に揺れたが「きょうの天気じゃないけど、晴れ晴れとしています」と小春空を見上げ、感無量の表情。「コンサートでも、笑顔が多くなったねって声をいただくようになりました」と清々しく明かした。
　
　この日早朝、東北地方を襲った地震は、岩手県出身の福田には人ごとではなく、「来年のツアーの日程を見計らって、歌を届けに行きたい」と心配そうな表情で約束した。