×

ドゥテルテ氏 中露に接近する姿勢を鮮明に

2016年11月20日 13:15
ドゥテルテ氏 中露に接近する姿勢を鮮明に

 APEC(=アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議がペルーの首都リマで開幕した。一方、反米的な発言を繰り返すフィリピンのドゥテルテ大統領は19日、中国、ロシアの首脳と相次いで会談し、両国に接近する姿勢を鮮明にした。

 中国の新華社通信によると、習近平国家主席との会談でドゥテルテ大統領は、「永遠に兄弟のような関係を築きたい」と発言。また、南シナ海問題についても「対話と協調を通じて平和的に解決したい」と述べ、中国の主張に歩調をあわせた。

 その後、ロシアのプーチン大統領と初めて会談し「この日を待ちわびていた」と述べた上で、プーチン大統領の指導力を高く評価した。また、アメリカを念頭に「西側諸国は小さな国を攻撃、脅迫している」などと持論を展開した。

 一方、今回のAPECの場で、ドゥテルテ大統領とアメリカのオバマ大統領との会談は予定されていない。