韓国の朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑で、ソウルの中心部では朴大統領の退陣を求めて４度目となる大規模な集会が開かれている。ソウルから坂口賢二記者が中継。

　１９日の集会には、警察発表で７万人から８万人の参加が見込まれているが、１７日の大学入試を終えた高校生も多く参加している。崔順実容疑者の娘が名門大学に不正入学していたことが明らかになり、若者たちの間には、努力が報われる公平な社会なのか、という怒りと失望感が広がっている。

　デモに参加した高校生「私はがんばって難しい試験を受けたのに、崔順実の娘が不正入学したことに腹が立って、デモに参加しています」

　さらに朴大統領が検察の事情聴取を先延ばしにしたことから、退陣を求める市民の声が収まる気配はない。

　検察は２０日、崔順実容疑者とその側近の大統領府の元高官２人を起訴し、ここまでの捜査結果を発表する。朴大統領への事情聴取が実現していない中、検察が起訴状で朴大統領の関与・指示について、どこまで踏み込むかが焦点。

　参加者たちはこのあと、大統領府にむかってデモ行進を行うことになっていて、警察は厳戒態勢を敷いている。