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TPP承認案巡る与野党の攻防が大詰め

2016年11月7日 16:41
TPP承認案巡る与野党の攻防が大詰め

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を巡る与野党の攻防が大詰めを迎えている。政府・与党は8日の衆議院本会議での採決を目指しているが、野党側は山本農水相の辞任を求めて対決色を強めている。

 政府・与党が山本農水相の辞任に否定的なのを受けて、民進党は山本農水相の不信任決議案を衆議院に提出することを検討している。

 山本農水相は7日朝、報道陣の問いかけに無言のままだった。山本農水相の進退を巡って、自民党の二階幹事長は会見で「我が党としてはしっかり支えていきたいと思う」と述べた。また安倍首相は7日の政府・与党の会合で山本農水相の失言について「大変、迷惑をかけた。一層、緊張感をもって対応したい」と陳謝したが、周辺には農水相を辞任させない考えを示しているという。

 一方、民進党などは山本農水相が辞任しない限り、8日の本会議でのTPP承認案の採決には応じない方針。

 民進党・蓮舫代表「採決の合意に至るまでの道を与野党筆頭理事でわかり合えるところまできた時に山本大臣の放言でした。許せない発言です」

 民進党は、山本農水相の不信任案提出に向けて共産党などとの調整に入っていて、与党側の出方を見極めながら最終判断することにしている。