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朴大統領が異例の対応「本当に申し訳ない」

2016年11月4日 17:10
朴大統領が異例の対応「本当に申し訳ない」

 韓国の朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑をめぐり、朴大統領が、現職の大統領として初めて検察の捜査を受け入れる考えを表明した。ソウルから坂口賢二記者が伝える。

 朴大統領「必要ならば私も検察の捜査に誠実に臨む覚悟です」

 約10分間の談話発表では、朴大統領は声を詰まらせる場面もあった。朴大統領は、一連の疑惑について改めて謝罪した上で、現職の大統領として初めて、検察の捜査を受け入れる考えを明らかにした。ただ、疑惑への関与については、「検察の捜査が進行中で話せない」として具体的な説明を避けた。

 朴大統領は、発表後に記者に近寄って「ご心配をおかけして本当に申し訳ない気持ちです」と話しかけるという異例の対応を見せ、厳しい批判を続けるメディアへの配慮がうかがえた。

 ギャラップ社が4日に発表した朴大統領の支持率は5%と歴代最低を記録したが、朴大統領は「国政が中断されてはならない」として、自らの辞任には触れなかった。