国連は１日、南スーダンで７月に起きた戦闘でＰＫＯ（＝平和維持活動）部隊が適切な救援活動を行わなかったとの報告をまとめた。これを受け、現地の司令官が更迭される見通し。

　国連の報告によると、南スーダンの首都ジュバで７月に戦闘が起きた際、現地では、略奪やレイプが行われたにもかかわらず、ＰＫＯ部隊は「指揮系統が不適切だったことが原因で市民に対する救援活動を十分に行えなかった」と指摘している。

　こうした事態を受け、潘基文事務総長は１日までに現地の司令官を更迭した上で、ＰＫＯ部隊の組織体制を見直す方針を固めたという。

　南スーダンには日本の自衛隊部隊も展開していて、政府は新たに「駆けつけ警護」の任務を与えることを調整している。