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山本農水相また失言 TPP審議が紛糾

2016年11月2日 12:37
山本農水相また失言 TPP審議が紛糾

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案の採決に影響が出ている。山本農水相が承認案の強行採決に言及した自らの発言について1日夜、「冗談を言ったら首になりそうになった」と述べ、民進党などが強く反発している。

 民進、共産など野党4党は山本農水相の辞任を要求する事で一致した。2日午後に予定されていた委員会での採決は見送りとなった。

 山本農水相は1日夜、自民党議員のパーティーで、先日、自らがTPP承認案の強行採決の可能性に言及した事について次のように述べた。

 山本農水相「この間冗談を言ったら(大臣を)首になりそうになりまして」

 この発言に対して野党4党は2日朝、山本農水相の辞任を要求する事で一致し、委員会での採決にも応じない事を確認した。

 民進党・蓮舫代表「こういう大臣が本当にどうなのか、当然、委員会審議には影響が出ると言わざるを得ません」

 これに対して与党側は、2日午後の特別委員会での審議と採決を見送る事を決めた。一方で山本農水相の辞任について、菅官房長官が「辞任する話ではない」と否定的な考えを示している上、TPP承認案は予定通り4日に衆議院を通過させたい考え。

 TPPを巡る攻防は土壇場で波乱含みとなっている。