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「バスタ新宿」周辺の渋滞ほとんど改善せず

2016年11月1日 10:42
「バスタ新宿」周辺の渋滞ほとんど改善せず

 今年4月に東京・新宿で開業した国内最大の高速バスターミナル「バスタ新宿」だが、期待されていた周辺の渋滞改善にはほとんど効果がなかったことが、国土交通省への取材で分かった。

 一日約1500便の高速バスが発着するバスタ新宿。国土交通省は開業1か月後の今年5月、周辺の渋滞に改善が見られたと発表したが、改めてビッグデータを使って分析したところ、渋滞はほとんど改善していなかったことが分かった。

 さらに、施設前の上り車線(休日の夕方)では車の平均速度が最大で時速5キロ遅くなっていたという。交通量自体は増えていないものの、横断歩道を渡る歩行者が増え、左折待ちの車列が伸びたことが原因とみられている。

 また、多くの高速バスが時間調整のため西新宿の路上に違法駐車していることから、国交省は改善を要請する方針。一方で、新宿駅周辺に点在していたバス停が解消され、事故件数は減少したという。