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乳がん “追加の検診促す”制度検討を

2016年10月28日 21:21
乳がん “追加の検診促す”制度検討を

 乳がんのマンモグラフィー検診を受けてもがんが見つかりづらい乳房を持つ人に、追加の検診を促すなどの制度を検討するよう、乳がんの患者団体の代表らが厚生労働省に要望した。

 国は、乳がんの定期検診に乳房専用のレントゲン検査、マンモグラフィーを導入している。しかし、乳腺の密度が濃い「高濃度乳房」の女性の場合、マンモグラフィーでは腫瘍があっても白く写る乳腺に隠れて見えにくく、乳がんの患者団体などには、「異常なし」と通知された後に進行した乳がんが見つかったという報告が相次いでいるという。

 そのため28日、全国32の乳がんの患者団体の代表らが、自治体が行うマンモグラフィー検診を受けた人が「高濃度乳房」だった場合には、その旨を伝え、超音波など追加の検査を促すなどの制度を検討するよう、厚労省に要望した。

 アジア人女性の5割から8割が高濃度乳房だという論文もあり、団体の代表らは、「少しでも検診の精度をあげて早期発見、早期治療につなげたい」と話している。