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大エジプト博物館建設で新たに5百億円供与

2016年10月24日 22:23
大エジプト博物館建設で新たに5百億円供与

 エジプトのギザの三大ピラミッド近くで進められている「大エジプト博物館」の建設事業について、日本政府は円借款で新たに約500億円を供与することを決めた。

 ツタンカーメン王の黄金のマスクなどの収蔵で知られる首都・カイロの考古学博物館は、老朽化が進んだことなどから郊外のピラミッド近くに移転され、「大エジプト博物館」としてオープンする予定。日本政府はこの建設事業に対し、円借款ですでに348億円あまりを供与しているが、新たに最大494億円の供与を決定し、24日、署名式が行われた。

 総工費は当初の計画より倍増し、1400億円規模となる見通しで、エジプト政府は「政変で工事が遅れた他、資材価格が高騰したため」などと説明している。「大エジプト博物館」は来年末にも部分開館を目指しているという。