ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）の首脳会議が２０日、ベルギーで行われ、イギリスのメイ首相は来年３月末までに離脱の通告を行うことを、初めて直接説明した。

　ＥＵ首脳会議に初めて出席したメイ首相は、正式な交渉開始の前提となる離脱の通告を来年３月末までに行うことを直接説明した。一方、ＥＵのトゥスク大統領は会議後、改めて事前交渉には応じない姿勢を示した。

　ＥＵ・トゥスク大統領「イギリスが離脱の話を持ち出さなければ事前に議論はしない。だから今夜も議論はしなかった」

　メイ首相は、今月開かれた保守党大会で、離脱後は難民や移民の流入を抑制する考えを強調した。一方、トゥスク大統領は、その場合、ＥＵの単一市場へのアクセスとは両立できないとの考えを示しているだけに、今後はイギリスがどこまで強硬な姿勢で臨むのかが焦点。