×

証券監視委 東芝歴代3社長に事情聴取

2016年10月20日 14:01

 東芝の不正会計問題を巡り、証券取引等監視委員会が歴代3社長から任意で事情聴取したことが分かった。

 東芝の不正会計問題では田中久雄、佐々木則夫、西田厚聡・元社長の歴代3社長がパソコン事業での利益水増しを認識していた疑いがあるとみて、証券取引等監視委員会が刑事告発も視野に調査を進めている。

 監視委員会は、田中・元社長については、既に任意で事情を聞いていたが、関係者への取材で、佐々木、西田・元社長の2人についても事情聴取したことが新たに分かった。3人は、民事裁判の中で不正への関与を否定しており、聴取でも同様の説明をしたものとみられる。

 一方、刑事告発を受ける側の東京地検特捜部は、「刑事責任を問うのは困難だ」との見方を監視委員会に伝えており、委員会は刑事告発に踏み切るか慎重に検討するものとみられる。