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化血研 アステラス製薬が交渉打ち切り

2016年10月19日 19:59

 熊本市にある医薬品メーカー、化血研(=化学及血清療法研究所)の事業譲渡について、アステラス製薬が、交渉を打ち切ることがわかった。

 厚生労働省によると、アステラス製薬は、化血研のワクチンや血液製剤の事業を譲り受ける交渉について、「総合的に判断して」打ち切りを決めたという。化血研は、ワクチンや血液製剤を国の承認とは異なる方法で作り続け、国には虚偽の報告をしていた。このため、塩崎厚労相は、化血研の経営体制に問題があり、早期の事業譲渡が必要だと強調していた。

 アステラス製薬は、化血研の製品を販売していて、塩崎厚労相は、19日、「長年の取引関係のある相手とも合意に至らなかったことは、化血研への信頼が崩れていることのあらわれではないか」と厳しい見方を示し、化血研には、事業譲渡に取り組むよう指導すると述べた。