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化血研“事業譲渡交渉”打ち切りへ

2016年10月19日 17:01

 熊本市にある医薬品メーカー、「化血研(=化学及血清療法研究所)」のワクチン事業などの譲渡について、アステラス製薬と化血研との交渉が打ち切られる見通しであることがわかった。

 関係者によると、アステラス製薬は化血研のワクチンや血液製剤の事業を譲り受ける方向で交渉中だったが、条件が折り合わず、交渉は打ち切られる見通しだという。

 化血研は、ワクチンや血液製剤を国の承認とは異なる方法で作り続けた上、国の検査に虚偽の報告をしていた。

 塩崎厚生労働相は、かねてから化血研の経営体制に問題があり、早期の事業譲渡が必要だと強調していたが、化血研は「化血研としての存続」を希望していた。厚労省は化血研の事業譲渡は不可欠として、別の医薬品メーカーと交渉するよう指導するとみられる。