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シリアに恒久的「海軍基地」設置へ~露高官

2016年10月11日 5:59

 ロシア国防省の高官が10日、内戦が続くシリアに、ロシアの恒久的な海軍基地を設置する方針を明らかにした。中東への影響力を強めたい狙いがあるとみられる。

 ロシアは現在、1971年に旧ソ連がシリアと結んだ合意に基づいて、西部タルトゥースにある海軍基地を使用している。ロシアメディアによると、国防省のパンコフ次官は10日、上院の委員会で「シリアに我々の海軍基地を常設するための文書が準備されている」と話し、現在の基地を拡大し、軍備を強化する方針を示した。

 ロシアは先週、同じくシリア西部にあり、空爆の拠点としている空軍基地を恒久化する法案を下院で可決したばかり。シリア情勢を巡って対立が続くアメリカをけん制するとともに、中東への影響力を強める狙いがあるとみられる。