猛烈な台風１８号の影響で特別警報が発表された沖縄県の久米島では４日未明、瞬間的に６０メートル近い風が吹いた。一方、特別警報は全て解除された。

　猛烈な勢力の台風１８号は東シナ海を北上している。沖縄からは次第に離れていっているが、久米島空港では４日午前０時４９分に、観測史上１位となる５９．７メートルの最大瞬間風速を記録した。その久米島では４日午前５時半の時点で、島のほぼ全域の約３７００世帯が停電している。

　気象庁は、甚大な被害が発生するおそれがあるとして、久米島を中心とした沖縄本島地方に３日夜、暴風や大雨などの特別警報を発表して最大級の警戒をするように呼びかけていた。４日午前５時４０分過ぎに特別警報は全て解除されたが、沖縄県には波浪警報が発表されていて、気象庁は引き続き警戒を呼びかけている。