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中国人民銀「画期的」人民元“主要通貨”に

2016年10月1日 19:17

 1日から中国の人民元が世界の主要通貨に加わることについて、中国人民銀行は「画期的な出来事だ」とした上で、世界経済の成長に積極的に貢献するとの声明を出した。

 IMF(=国際通貨基金)は1日付で中国の人民元を、SDR(=特別引き出し権)の構成通貨に採用することを明らかにしているが、これについて先月30日、IMFは「国際貿易において中国の役割が拡大し、人民元の利用や取引が著しく増加した」と説明。一方で、「通貨の国際化には、市場と制度に対して厳しい要件が課される」として、さらなる金融制度改革の必要性を確認した。

 IMFでは、加盟国の経済が危機に陥った場合、特定の通貨を融通することで支援する体制を取っていて、人民元はこの制度に、アメリカドル、ユーロ、日本円、そしてイギリスのポンドに続いて追加された。

 中国人民銀行は1日、「人民元の国際化の画期的な出来事で、中国の改革への評価だ」との声明を出し、今後、世界経済が成長するために、積極的に貢献していく方針であると表明した。