３０日の東京株式市場で日経平均株価は２００円以上値を下げた。日経平均株価の終値は、前日比２４３円８７銭安の１万６４４９円８４銭。

　前日のアメリカ・ニューヨーク株式市場では、ヨーロッパの金融システムに対する不安が再燃したことなどから、ダウ平均株価は、２００ドル近く値を下げた。この流れを受けて３０日朝の東京株式市場でも、取引開始から幅広い銘柄で売り注文がふくらんだ。ただ、外国為替市場では、円相場が２９日に比べて急速に円安に傾く場面があり、輸出企業の業績悪化への懸念が後退したことから、東京株式市場では買い注文が入る場面もあった。しかし、円相場が円高に傾くと、再び売り注文が広がり、株価を押し下げる展開となった。

　東証１部の売買代金は、概算で２兆４６１億円。売買高は、概算で１８億１９５８万株。