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両陛下が被災地に…異例の長旅への“思い”

2016年9月28日 18:06
両陛下が被災地に…異例の長旅への“思い”

 天皇皇后両陛下は28日から岩手県の被災地を訪問されている。地方訪問としては異例の4泊5日という長めの日程となっている。

 天皇皇后両陛下は28日、岩手県に入られた。「いわて国体」出席の前に被災地を視察されるため、7年ぶりに4泊5日という長めの地方訪問となっている。夕方には沿岸部の被災地・大槌町に到着された。

 両陛下は1997年、「全国豊かな海づくり大会」のため、大槌町を訪問されている。その際、宿泊先ホテルの近くで見つけたハマギクの花の種をホテルから送ってもらい育てられてきた。

 2011年、東日本大震災でホテルは壊滅的被害を受け、先代の社長や従業員が犠牲となった。その年の秋、両陛下は御所で咲くハマギクの映像を公開された。「逆境に立ち向かう」というその花言葉に、ホテルの社長は「励まし」と感じたという。

 三陸花ホテルはまぎく・千代川茂社長「ホテルの再建は無理だと思っていましたが皇后さまの励ましのお言葉に(思いを)いたし、再度ホテルを再建しようと」

 19年ぶりに大槌町を訪れた両陛下は29日、魚市場や隣接する山田町の復興状況を視察した後、ハマギクもご覧になる予定。