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台湾、ICAO総会出席できず 中国圧力か

2016年9月24日 19:04
台湾、ICAO総会出席できず 中国圧力か

 民間航空の安全などについて話し合う国連の専門機関の総会に、台湾が出席できないことが分かった。台湾側は中国の圧力があったと強く反発している。

 台湾は管轄する飛行区域で、年間150万機以上の民間航空機に対し管制業務を行っていて、航空機のルールなどを話し合う国連の専門機関、ICAO(=国際民間航空機関)の前回の総会には、ゲストとして参加していた。しかし、台湾の外交部によると、今月27日から開かれる今回の総会には、参加が認められなかったという。

 台湾側は中国の圧力があったとして強く反発し、蔡英文総統は「台湾に対する不公平な対応で、世界的な航空安全を大きく損なうものである」と、不快感を表明した。これに対し中国は、「ICAOは国連の専門機関で、主権国家でないと参加できない。台湾に参加の権利はない」と述べている。

 蔡英文政権は、「一つの中国」の受け入れに慎重な姿勢を崩しておらず、中国側が圧力を強めてる。