ロシアの下院議員選挙の結果が２３日、確定し、プーチン政権を支える与党が単独で全体の４分の３を超える議席を獲得することが決まった。２０１８年に行われる大統領選挙に向け、政権基盤が大きく強化された。

　ロシアの中央選挙管理委員会は２３日、１８日に行われた下院選の結果が確定したと発表した。今回の選挙では４５０の議席が争われ、プーチン大統領を支える与党「統一ロシア」が４分の３を超える３４３議席を獲得した。改選前から１００議席以上を上乗せする圧勝だった。

　プーチン大統領を支持する野党３党と合わせると、大統領の支持派が議席をほぼ独占し、プーチン政権は２０１８年の大統領選に向け、基盤を大きく強化した。

　一方で、投票率は４８％と前回の６０％から大きく下げ、政治への無力感や無関心が広がっていることがうかがえる。