イラン大統領、制裁解除進まず米に不快感
イランのロウハニ大統領が国連総会で演説し、核合意を行ったにもかかわらずアメリカ側の経済制裁の解除が進んでいないと不快感を示した。
欧米など6か国とイランは去年7月、イランが核開発を制限することを条件に欧米側が制裁を解除することで合意している。
アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で22日、イランのロウハニ大統領が演説し、「イランへの圧力、制裁を解除することなどを決めた合意が全く機能していない」と述べた。その上で、「アメリカで合意の履行に反対する動きがあれば、それは国際社会の合意を破る誤った行動になる」と指摘した。
アメリカで議会などの反発により制裁の解除が進んでいないことに不快感を示した形。これは、不満が出ているイランの国内世論に配慮したものとみられる。