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MS樋口氏“IT巨人”の危機感と未来図4

2016年9月22日 16:19
MS樋口氏“IT巨人”の危機感と未来図4

 日本マイクロソフト執行役員会長の樋口泰行氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。4つ目のキーワードは「マイクロソフトが描く未来図とは?“脱Windows”なのか?」。樋口氏が語る“脱”の示す意味とは?そして、日本の“第4次産業革命”への提言とは?


■「ユーザーの利便性を一番に」

――サティア・ナデラCEOになって変わった事は何かありますか?

 “脱Windows”ということなんですけど、この“脱”は「Windowsをやめてしまう」という“脱”ではなくて、「Windowsだけではなく、Windows以外のプラットホーム、標準もサポートしていきましょう」という意味ですね。

 おかげさまで、PC・パソコンという世界の中でWindowsを確立したんですけど、その後、タブレット、スマートフォンなど色々出てきまして、必ずしもそうではないデバイスが広がってきた。そういうデバイスをユーザーの皆さんが使う限り、そのプラットホームでもマイクロソフトの製品が動くようにしようとか、いろんな意味で「ユーザーの利便性を一番に考えよう」という方針に転換してきました。


■“生態系”が全てじゃない

――最近いろんな新しい会社との提携なども打ち出しておられますけれども、まさに、おっしゃられたようにパソコンではなくスマートフォンですとか、自動車などが全部IT化しています。「基本ソフトを誰が支配するのか」というところにみんな注目していると思うのですが、マイクロソフトとしてはどのようにして主導権を握ろうとしているのでしょうか?

 Windowsにこだわった、あるいはWindowsを中心としたエコシステム―“生態系”と呼んでいますけれども、それだけが全てという事ではなくて、広くオープンにいろんなものとつながっていくという方針の中で、マイクロソフトが力を発揮していくということなんですが、新しい分野としては、1つは“クラウド”ですね。

 それからIoTなどでデータ、あるいはデータの解析がキーになっていますので、人工知能でありますとか、あるいは、三次元のインターフェースのホロレンズでありますとか、そういった新しい分野でもどんどん技術を広げてきています。


――日本もまさに第4次産業革命といいまして、IoTを今後の成長の糧にしたいと思っているわけですけども、その新しい改革に何か提言はありますか?


 日本は従前から製造業をはじめとして優秀ですから、匠の技を含めた色々な技術を持っているわけですよね。そういった技術を生かしてIoTのデータ解析と組み合わせることによって、日本の存在感というのをどんどん出せる。そういう環境が整ってきたんじゃないかなと思っています。