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「賛」か「否」か“新種”ティーバッグ現る

2016年9月14日 21:52
「賛」か「否」か“新種”ティーバッグ現る

 インターネット上で話題の出来事を日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。14日のテーマは「“新種”のティーバッグ現る」。

 ネット上で「“新種”のティーバッグ」が話題となっています。それは、深海に生息するダンゴムシの仲間「グソクムシ」をかたどったティーバッグなんです。

 話題のキッカケとなったのは「グソクムシのティーバッグを販売開始いたしました。脚までつけてしまったので凄いことになってしまいました」という今月1日のツイート。14日までに1万3000以上リツイートされています。

 グソクムシのティーバッグは、埼玉県戸田市の「大翔水産」という会社が今月から販売した新商品です。今回、ネット上で話題になっているのは、グソクムシティーバッグの「あまりのリアルさ」なんです。

 ネット上では「リアルで笑える」「かわいい!これ欲しい!」という声があがる一方で、「気持ち悪い!」「怖い!ムリ!」と言う声も出ています。

 こうした反応に対し、メーカーはどう思っているのでしょうか。「大翔水産」の代表取締役・高橋翔太さんに話をききました。

 今回、リアルなグソクムシのティーバッグを作ろうと思ったキッカケは「ネットでの反応で賛否両論が起こることを意識したから」だそうです。そのために「ここまでリアリティーを追求した」と語っていました。

 ただ、グソクムシのデザインをここまでリアルにするには、かなりの苦労があったそうです。大翔水産では、昨年からイルカやジンベイザメ、シーラカンスなどのティーバッグを作ってきたそうです。

 しかし、「茶葉を詰めすぎたことで茶葉が開かなくなり、ちゃんとお茶がでない」「中味のハーブが軽すぎてティーバッグが浮いてしまい、死んでるように見える」などのクレームの連続だったそうです。

 今月から発売されているグソクムシのティーバッグですが、実はまだ量産に向け、ある悩みを抱えているそうです。

 高橋さんによりますと、これらは手作りのため、慣れている高橋さんが作ると一日200個、スタッフ7人から8人総出で作ったとしても、一日1日1500個が限度だそうです。しかも、手先の器用な人でないと作れないため、スタッフの確保にも苦労しているそうなんです。

 高橋さんは、このティーバッグを作るにあたり、いくつかのティーバッグメーカーにも協力を依頼したそうなんです。ティーバッグ業界でも、変わったものを作りたいという気持ちはあったそうです。しかし、残念ながら技術やコスト面で折り合いがつきませんでした。

 ただ、そんな理由で作れないのであれば「自分が作って、他人にまねされないものを作ろう」と考えたそうです。

 そんな高橋さんが今後作ってみたい生物は、流氷の天使と言われる「クリオネ」だそうです。さらに、賛否両論が想定されるように、天使から悪魔に豹変すると言われる「クリオネの捕食シーン」を再現したいと語っていました。