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台風接近 十島村で50年に一度の大雨

2016年9月3日 15:42
台風接近 十島村で50年に一度の大雨

 強い台風12号は、鹿児島県の屋久島の南を勢力を強めながら北上を続けている。暴風域に入っている同県十島村では1時間に129.5ミリの猛烈な雨が降り、50年に一度の記録的な大雨になっている。

 強い台風12号は、十島村を暴風域に巻き込みながら北上していて、中之島では、3日午後2時9分に47.6メートルの最大瞬間風速を観測した。十島村と三島村の全域には避難勧告が発表されている。

 台風の北上に伴い薩摩半島の南端・枕崎市の海岸には、うねりを伴った高波がしぶきをあげながら打ち寄せていた。住民たちはガラスが割れないよう窓に板を打ち付けたり、シャッターの前に土のうを置くなどして強風や大雨に備えている。また、軒先の鉢植えを針金で固定する人の姿も見られた。

 台風は3日夜、種子島・屋久島地方へ最も接近する見込み。九州南部では4日にかけて1時間に80ミリの猛烈な雨が降る恐れがあり、予想される24時間雨量は300ミリ、5日にかけてさらに雨量は多くなる見込みで大雨に対する警戒も必要。