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トルコ副首相、都内で「粛清は法に基づく」

2016年8月25日 22:12
トルコ副首相、都内で「粛清は法に基づく」

 先月起きたクーデター未遂で混乱が続くトルコの副首相が25日、都内で講演し、政権による粛清が続いていることについて、法に基づいた行為だと述べ、正当性を主張した。

 講演でトルコのシムシェキ副首相は、クーデター未遂の黒幕はアメリカに亡命しているイスラム教指導者のギュレン師だとするトルコ政府の見解を改めて主張した。

 シムシェキ副首相「(ギュレン師率いる)ギュレン運動が黒幕だとする理由を問う人がいますが、私たちには証拠がある」

 トルコ政府は、ギュレン師の支持者とする軍人や公務員らに対する粛清を続けているが、シムシェキ副首相は講演で、その正当性を強調した。

 シムシェキ副首相「粛清は独断的な復讐(ふくしゅう)のためではなく、法と証拠に基づいてなされている」

 さらにシムシェキ副首相は、クーデター未遂後に軍に対する政権の影響力を強めるなどの改革をあげ、「トルコの民主主義はこれまでで最も強固だ」と主張、権力の集中を進めるエルドアン政権に対する国際社会の批判に反論した。