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天皇陛下自らお気持ちを公表 宮内庁が検討

2016年7月15日 15:47
天皇陛下自らお気持ちを公表 宮内庁が検討

 天皇陛下の生前退位の意向について、宮内庁が陛下自らがお気持ちを公表する方向で検討していることが分かった。

 宮内庁の関係者によると、天皇陛下の生前退位について、宮内庁は陛下自らがお気持ちを述べられる方向で検討を続けているという。陛下は年に一度、12月23日の誕生日の際に記者会見を開いているが、それ以外の機会を設ける方向だという。

 また天皇陛下は「公務を行って初めて象徴天皇である」という信念の元に、「将来、年をとることで公務が果たせなくなっては自身の考える天皇像とズレが生じる」と心配されているという。

 今後、公表されるお気持ちはそうした陛下の考えを国民に知らせるようなものになるとみられ、「退位」などの制度に踏み込むものではないという。

 こうしたお気持ちは、特に今年になって強まり、宮内庁の幹部らは水面下で公表も含め、さまざまな検討を行ってきたという。