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ロシア極東発展相 日本の専門家と意見交換

2016年7月13日 4:59

 ロシアの極東地域の開発を巡って、ロシアの閣僚が日本の専門家から意見を聞く会議が12日に開かれ、人的資源の充実に向けた投資や政策の重要性が確認された。

 モスクワで開かれた会議では、ロシアの極東地域の開発を担当するガルシカ極東発展相が、ビデオ会議のシステムを使って、日本にいるロシア政治の専門家などと意見を交換した。

 日本側からは、ロシアのビザの規制を緩和するほか、日本の漁業者との関係を強化するなどして投資を促し、極東地域に人を呼び込むことが重要だとの指摘があった。

 極東地域の人口は、旧ソ連の崩壊以降、若者の大都市圏への流出などによって減少が続き、現在は約620万人と20年前から15%ほど減少した。会議でガルシカ極東発展相も、「地域の発展には新たな人材が必要」と話し、人的資源の確保に向けて住宅環境の改善に取り組んでいることなどを説明した。

 ロシアにとって、極東地域の人口減少を食い止めることが地域の衰退を防ぐための重要な課題になっていて、雇用を生み出す日本からの投資に期待を寄せている。