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“EU離脱”→次は町田市?ネットで話題に

2016年7月13日 20:54
“EU離脱”→次は町田市?ネットで話題に

 インターネット上で話題となった言葉を毎回一つ取り上げ、日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。13日は「町田市が東京を“離脱”」。

 イギリスでは国民投票でEU離脱派が勝利しましたが、このニュースを受けて、ネット上では「町田市も東京から離脱か残留かを住民投票で決めればいいのに」「東京を離脱すれば、神奈川県に編入できる。そうすれば地図がスッキリする」といったツイートが話題になっているんです。

 なぜ「町田市が東京を離脱」と言われているのでしょうか。東京都町田市は人口約42万人、東京都の南西側に位置し、東京のベッドタウンとして商業施設も集まった大きな町です。

 地図をよく見ると、町田市は神奈川県側に大きくはみ出しています。このことから「町田市は神奈川県なんじゃないか」と以前から言われていました。

 「町田市は実は神奈川県」という説は、他にもあります。例えば「小田急線で新宿へ行くとき、必ず神奈川県を通らないといけない」。電車は一度、神奈川県川崎市を通って再び東京に入ります。

 次に「町田市内を走るほとんどの路線バスは『神奈川中央交通』のバス」。町田市は東京ですが、バスは神奈川中央交通が“主流”なんです。

 また、「神奈川県町田市」と書かれた年賀状が普通に届きます」

 さらに、隣接する神奈川県相模原市と町田市は仲がいいのです。両市は地理的にお隣同士でいろいろと交流があるんです。図書館や高齢者福祉施設など公共施設の相互利用をはじめ、市の職員同士の交流も毎年行われているそうです。

 そんな町田市民が、こよなく愛する小説があります。直木賞を受賞した作家・三浦しをんさんの小説「まほろ駅前多田便利軒」。映画やドラマにもなりました。

 東京の外れに位置する“まほろ市”という架空の町が舞台ですが、東京でも神奈川でもないどっちつかずの“まほろ市”の姿が、まさに町田市そのものなんです。

 このように、「東京なのに神奈川」と言われ続けた町田市ですが、イギリスのEU離脱派勝利をキッカケに「東京を離脱すべきだ」とネット上で盛り上がっています。

 そこで、私たちはインターネット調査を行い、町田市に住む178人に質問をして113人から回答を得ました。

「町田市が神奈川県にあると間違われたことはありますか?」。

 「はい」 68人
 「いいえ」45人

 「ネット上で町田市の東京離脱問題が話題ですが、町田市は東京から離脱すべきだと思いますか?」

 「離脱すべき」    6人
 「離脱すべきでない」62人

 「離脱すべきではない」と答えた人の理由を見ると…

 「何事も東京都が一番」
 「東京在住と言えなくなる」
 「東京というブランドが無くなるから」

 このようにイギリスのEU離脱と違って、町田市民による「東京からの離脱」では、離脱派が勝利することはなさそうです。