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蔵王山など3火山「噴火警戒レベル」運用へ

2016年7月12日 15:19
蔵王山など3火山「噴火警戒レベル」運用へ

 気象庁は、蔵王山など3火山について、新たに今月末から火山の活動状況に応じて警戒範囲などを定めた「噴火警戒レベル」の運用を始めると発表した。

 今月26日から噴火警戒レベルの運用を始めるのは、いずれも気象庁が24時間態勢で監視する活火山で、青森県の岩木山、宮城県と山形県にまたがる蔵王山、大分県の鶴見岳・伽藍岳の3つの火山。

 噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて危険な範囲や登山者や住民の防災対応をレベル1から5までの5段階で示すもの。運用は2007年12月から始まったが、2014年の御嶽山の噴火災害をうけて、噴火警戒レベルが運用されていない火山でも運用開始に向けての準備が進められている。

 気象庁によると、岩木山と鶴見岳・伽藍岳は静穏な状態が続いていて噴火の兆候は見られない一方、蔵王山は2013年以降、火山性地震や火山性微動がたびたび観測されるなど、長期的には活動が高まった状態にあるという。

 3火山とも、運用開始の26日まで活動に大きな変化がなければ、気象庁は噴火警戒レベルを最も低いレベル1と発表する予定。今回、3火山が追加されることで噴火警戒レベルが運用されているのは全国で37の火山になる。