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オバマ大統領、アフガン撤退を再度見直し

2016年7月7日 19:05

 アメリカのオバマ大統領は6日、来年以降、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍兵士の数を、これまでの計画より大幅に多く残すと発表した。

 アフガニスタンの駐留米軍をめぐって、オバマ大統領は当初、今年末までの完全撤退を目指していて、現在、兵士の数を約9800人にまで減らしている。

 しかし、反政府武装勢力「タリバン」などの活動により現地の治安状況が改善しないことを受け、今年末の完全撤退をあきらめ、5500人を残す方針に変更していた。さらに、6日の声明で、来年末まで現地に8400人を残すと発表。「治安情勢は不安定だ」として見直しの正当性を強調している。

 オバマ大統領は8日から開かれるNATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議で、アフガニスタンのガニ大統領や関係国に説明する方針。