リオデジャネイロオリンピックの開幕まで５日で、あと１か月となった。競技会場の周辺ではテロなどに備え、軍の兵士らが警備を始めた。

　主な競技会場が集まるオリンピックパークには５日、全土から兵士が集まり警備を開始した。オリンピックの期間中は２万２０００人の兵士が警備にあたる。しかし、リオの中心部ではすでにスペインの選手らが強盗に襲われるなど被害が相次いでいる。世論調査でも、市民の８割以上が「オリンピックで最も問題になるのは治安だ」と回答するなど、不安は払拭できていない。

　一方、ブラジルのオリンピック委員会は競技会場はほぼ完成したとしているが、多くの会場で工事は続いている。また選手村周辺の道路工事なども急ピッチで行われており、開幕まで１か月と迫る中、ぎりぎりまで準備が続きそうだ。