ネットで話題「らぶいず大葉」を掘り下げた
インターネット上で話題となった言葉を毎回一つ取り上げ、日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。6日は「らぶいず大葉」。
「らぶいず大葉」は、新潟県でハーブや大葉を生産している「妙高ガーデン」が10年前から販売している商品です。なぜいま、この商品が話題となっているのでしょうか?
実は最近、ツイッターで「らぶいず大葉」を写真で撮ったツイートが1万以上リツイートされました。「らぶいず大葉」という商品名、欧陽菲菲さんの大ヒット曲「ラヴ・イズ・オーヴァー」をもじったものなんです。
このネーミングセンスに、ネット上では
「こんなので笑ってしまった!」
「すばらしいダジャレ!」
「わかる人とそうでない人で世代がばれる!」
といった反応がありました。
「らぶいず大葉」の名付け親は、妙高ガーデンの山下社長。日々の家事を頑張っている主婦の方々に、商品を見て「プッと笑ってくれれば」という思いを込めて名付けたそうです。
■他にもある「ユニークな商品名」
実は、野菜の商品名にはユニークな名前のものがたくさんあります。熊本のトマト生産会社が販売している「妻せつ子」。これは生産会社の会長が15年ほど前、自分の奥さんの名前を商品名にしたそうです。
ホクレンが販売している「よくねたいも」。これは北海道で秋に収穫したジャガイモを特別な貯蔵庫で寝かせ、翌年3月になってから出荷を始めます。普通のジャガイモよりも甘みが増すそうなので、人気だそうです。
なぜ野菜にこうした名前がついているのか。野菜や果物を販売している東京・両国の「八百賢」の牧野吉之助さんに聞きました。「商品を手に取ってもらう“動機付け”には、ネーミングは大切。しかし、その商品の品質がよくなければ次は購入しないし、名前負けしない商品でなければ、長く売れない」と話していました。
■野菜の種も“ユニーク”
一方で、野菜だけでなく、家庭菜園などで使われる野菜の種にもユニークな名前が多くつけられています。キュウリやインゲンなどに付けられた「さつきみどり」。5月頃から収穫が始まり、「みどり」が際立ってくるので、このような名前になったそうです。
この他にも、アスパラガスに食感などが似ている茎ブロッコリーは「スティックセニョール」、ラディッシュの種には「さくらんぼ」と名付けられています。
野菜だけでなく、種にもこうした名前がつくのはなぜでしょうか野菜などの種や苗を専門に扱う業界紙「日本種苗新聞」に聞きました。
家庭菜園などをする人のために、ホームセンターにはたくさんの野菜のタネが並んでいます。たくさんある商品の中から、お客さんに手に取ってもらうため、こうしたユニークな名前をつける傾向があるそうです。