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出光興産創業家、昭和シェルとの統合に反対

2016年6月29日 13:19
出光興産創業家、昭和シェルとの統合に反対

 石油元売り大手「出光興産」の創業家が来年4月に予定している「昭和シェル石油」との経営統合に反対を表明した。

 出光興産の大株主である創業家は、28日の株主総会で、昭和シェル石油との経営統合に反対の意を示した。「国家・社会のため」を掲げ、イランと親しい出光興産と、サウジアラビアの企業など外資が大株主の昭和シェル石油とは企業体質が違うと主張している。経営統合の承認には臨時の株主総会で3分の2以上の賛成が必要だが、創業家側は3分の1超の賛同を得られると主張しており、統合は難航する可能性が出てきた。

 これを受け、出光興産は「経営統合が最善の策と確信していることには変わりなく、今後も対等の精神の下、経営統合に向けた協議を継続する」とコメントした。