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日経平均乱高下 一時1万5000円割れも

2016年6月28日 12:04
日経平均乱高下 一時1万5000円割れも

 イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利したことを受け、株式市場の動揺が続いている。前日の欧米株が軒並み下落し、東京株式市場では、株価が乱高下した。

 27日は、いったん値を上げた日経平均株価だが、28日朝は乱高下し、一時、1万5000円を割り込む場面もあった。これは、EU離脱派の勝利を受け、不安感から世界的に株安が続いているためで、28日の日経平均株価・午前終値は、前日比50円19銭安の1万5259円02銭だった。

 前日の欧米株は2営業日連続で軒並み下落し、アメリカ・ニューヨーク株式市場では27日、ダウ平均株価が前週の終値より260ドルも下落した。

 この世界的な株安が東京株式市場にも動揺を与えている。ある市場関係者は「市場には、イギリスやEU諸国で政治的な混迷が続けば経済にも影響するのではないかとの懸念が引き続きある」と話している。

 外国為替市場では円高基調が続いており、このことは株価を押し下げる要因となっている。パニック的な売りはいったん収まったとみる市場関係者もいるが、当分は不安定な展開が続きそうだ。