×

“離脱ショック”週明けのロンドン市場は?

2016年6月27日 18:07
“離脱ショック”週明けのロンドン市場は?

 イギリスのEU離脱という国民投票の結果を受けて、ロンドンの株式市場は先週、大きく値を下げた。週が明けたロンドンから、現地の様子をリポート。

 衝撃の結果から週が明けた27日朝、ロンドンの金融街・シティーでは足早に出勤する金融関係者が多く見られた。ロンドン株式市場の主な平均株価指数であるFTSE100は、日本時間27日午後4時半現在、先週の終値比0.5%あまり値を下げている。24日の取引ではEU離脱を受けて大きく値を下げたが、現在は、先週の終値を少し下回って下げ止まっている状況。

 また、ほかの主なヨーロッパ市場も軒並み先週の終値を行ったり来たりしていて、ロンドンの市場関係者は「先週金曜日のある種の“パニック相場”が底値となっていて、投資家としては今は様子見の状況だ。離脱に向けて、今後の議会の動きなどで大きく変動するだろう」と指摘している。

 一方で、別の市場関係者は、「少なくとも離脱するまでの2年間は不透明な状況になるため、イギリスへの投資を回避する動きは続く。間違いなく景気は悪化する」と話していて、先行きは不透明といえる。