イギリスの国民投票でＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの離脱が決まったことを受け、イギリス国内では投票のやり直しを求める署名が集まるなど、結果への反発の声が高まっている。

　議会に対し、国民投票のやり直しを求める署名は、これまでに２７０万人以上、集まった。１０万人を超えた署名は議会での審議対象となる。署名自体は審議の結果に強制力はないが、署名の数は増え続けていて、今回の投票の結果に対する反発の大きさを示している。

　一方、ＥＵ主要６か国の外相は２５日、ドイツ・ベルリンで緊急会議を開き、対応を協議した。離脱を通告する時期を明らかにしていないイギリスに対し、ただちに離脱の手続きを始めるよう求めた。

　ドイツ・シュタインマイヤー外相「離脱手続きは宙に浮いたままにならないよう速やかに開始されるべきだ」

　また、メルケル首相は「イギリスはＥＵとどう関わっていきたいのか明確にしなければならない」と述べ、その上で対応を決めると話している。