イギリスで行われているＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの離脱の賛否を問う国民投票が、投票終了時刻まで３０分を切った。ロンドンから亀甲博行記者が伝える。

　　　　　◇

　ロンドンは現在、２３日午後９時半を回ったところ。通常の選挙では投票終了とともに出口調査の結果が発表されるが、国民投票というのは過去の事例が少なく、結果の予測が難しいため、今回、出口調査は行われない。

　有権者「離脱に投票した。何か変えなければ」
　有権者「残留です。経済や安全保障が理由。ヨーロッパ人だから」

　今回の選挙の登録有権者数は、イギリスの選挙史上最も多い約４６５０万人で、関心の高さがうかがえる。

　投票開始後に発表された最新の世論調査では、残留支持が離脱支持を４ポイントリードしたが、依然、接戦とみられる。

　ロンドンでは２３日、記録的な豪雨が降り、一部の投票所が浸水して投票できなくなるなどの被害が出た。投票率が高いと残留派が有利だといわれる中で、この豪雨が投票率にどの程度の影響を与えたかが焦点の一つとなる。

　投票はこのあと日本時間２４日午前６時に締め切られるが、スカイニュースなどは、出口調査のかわりに独自の調査結果を発表するとしている。