×

不正引き出し 顧客情報3000件を悪用

2016年6月9日 15:14

 先月、全国のコンビニのATMから偽造カードを使って約18億6000万円が不正に引き出された事件で、偽造カードに悪用するため南アフリカの金融機関から盗まれた顧客情報は約3000件にのぼることがわかった。

 この事件は先月15日、17都府県のコンビニなどに設置された1700台のATMから偽造カードを使って一斉に約18億6000万円が不正に引き出されたもので、出し子の男3人が警視庁や愛知県警に逮捕されている。

 これまでに、偽造カードには南アフリカの金融機関の顧客情報が悪用されたことがわかっていて、その後の警察庁への取材で、悪用された顧客情報は約3000件にのぼることが新たにわかった。

 また、不正な引き出しは全てクレジットカードの国際ブランド「マスターカード」のキャッシング機能が使われていたこともわかった。警察は国際的な犯罪グループが関与しているとみて、ICPO(=国際刑事警察機構)を通じて南アフリカの捜査機関とも協力し、捜査している。