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公園に保育所 住民と区長の議論は平行線に

2016年6月3日 21:04
公園に保育所 住民と区長の議論は平行線に

 東京都の杉並区が待機児童対策として公園に保育所を建設すると決めたことについて、反対している住民と田中良区長が3日、話し合いを行ったが議論は平行線に終わった。

 杉並区は、待機児童問題への緊急対策として来年4月までに区内15か所に新たな保育所を設置する方針を決めていて、このうち4つが公園の敷地内に建設する計画。

 これに一部の公園の周辺住民が「子どもの遊び場がなくなる」として反対していて、このうちの1つ久我山東原公園の周辺住民が3日、区役所を訪れ区長と話し合いを行った。しかし区長は、住民らに対し公園の代替地を探すとした上で予定通り公園に保育所を建設する方針を伝えたという。

 田中区長「待機児童対策は最優先の課題なので、ご理解を何としてもお願いしたい。その上で子どもたちの遊ぶ空間を確保する」

 住民「私たちがいくら訴えても(建設の反対を)受け入れてくれないのは分かった。代替地があればそこに保育園を建てたらいかがか」

 住民らは今後も話し合いを続けたいとしている。