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不信任案否決 首相会見で“再延期”説明へ

2016年5月31日 23:54
不信任案否決 首相会見で“再延期”説明へ

 通常国会の閉幕を6月1日に控え、民進党など野党4党は、安倍内閣の不信任決議案を衆議院に提出した。民進党の岡田代表は安倍首相にアベノミクスの失敗を認めて即刻退陣すべきと迫ったが、不信任案は否決された。

 岡田代表「安倍総理、あなたが重大な経済失政により消費税を引き上げられる状況をつくり出せなかったことは、動かしがたい事実です。公約違反を国民に謝罪し、即刻退陣すべきです」

 これに対し、自民党側は「アベノミクスにより雇用や所得環境は順調に改善を続けている」などと反論した。不信任案は衆議院本会議で採決され、自民・公明の与党とおおさか維新の会などの反対多数で否決された。

 一方、自民・公明両党はそれぞれ消費税率の引き上げを2019年10月まで2年半再延期することを了承した。安倍首相は6月1日夕方に会見を開き、再延期を正式に発表することにしている。再延期を決めた理由について説得力のある説明ができるか、社会保障に充てる財源をどう手当てするのかなどが焦点。