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東亜建設工業 民間からの受注工事でも不正

2016年5月26日 16:20

 東亜建設工業が、国から受注した羽田空港などの地盤改良工事を計画通りに行わず虚偽の報告をしていた問題で、民間企業から受けた千葉港の工事でも適切な施工を行っていなかったことが明らかになった。

 東亜建設工業はこれまで、国や自治体から受注した地盤改良工事のうち、羽田や福岡空港など6つの工事で地盤を強化する薬液を計画よりも少なく注入するなどし、国に虚偽の報告をしていたことがわかっている。

 東亜建設工業は民間企業から受注した26件の工事についても同様の不正がないか調査しているが、現在進められている千葉港の工事において施工を適切に行っていなかったことが明らかになった。

 工事を発注した成田空港会社に25日、東亜建設工業から報告があったということで、桟橋を大型化するための地盤改良工事において、薬液を注入する過程で適切な工事が行われていなかったという。

 民間企業からの受注工事で不正が明らかになったのは初めてで、東亜建設工業は実際に注入された薬液の量などを含め、工事内容を詳しく調べているという。