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サミット本格議論へ 「世界経済」足並みは

2016年5月26日 14:43
サミット本格議論へ 「世界経済」足並みは

 8年ぶりの日本開催となるG7サミット(=主要7か国首脳会議)が三重県志摩市で開幕した。各国首脳は昼食をともにしながら本格的な議論をスタートさせるが、これに先立って各国首脳はそろって伊勢神宮を訪れた。

 安倍首相は「日本の伝統や精神性に触れてもらいたい」として、首脳出迎えの舞台に伊勢神宮を選んだ。悪天候も心配されたが、到着時には晴れ間がのぞき、各国首脳らは横一列になって砂利道を歩き、記念撮影や植樹などを行った。首脳らは笑顔をのぞかせ、安倍首相の狙い通りのもてなしとなったようだ。

 議論で安倍首相が最重要のテーマに掲げるのは、不透明さを増す世界経済への対応。会議で安倍首相は、新興国経済の伸び悩みなど世界経済の現状が厳しいということをG7首脳で共有したい考え。そして、この世界経済を下支えするためにそろって財政出動、つまり景気を上向かせるために政府の支出を増やすことの必要性を訴える考え。しかし、ドイツやイギリスは財政出動には慎重な姿勢で、G7が一致したインパクトのあるメッセージが出せるかが焦点。