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布田川・日奈久断層帯を重点的に調査へ

2016年5月12日 6:03

 先月の熊本地震を引き起こした活断層帯について、政府の地震調査委員会は、地下を掘削するなどして地震のメカニズムなどをより詳しく調べることを決めた。

 先月発生した一連の熊本地震について、地震調査委員会は、将来大きな地震を起こすおそれがある主要活断層として公表していた「布田川断層帯」の布田川区間と「日奈久断層帯」の高野・白旗区間の断層がずれ、動いたことで発生したとの見解を示している。11日に開かれた地震調査委員会の会合では、当初の計画を変更して、今年度、緊急に2つの断層帯を重点的に調査することを決めた。

 具体的には、想定されている断層付近を掘削して、過去の地震活動の痕跡や地下構造をより詳しく調べて、地震の発生間隔や地震のメカニズムを明らかにしたいとしている。また、2つの断層帯のうち、今回の一連の地震で活動していない隣接する断層区間についても早急に調査を行って、地震が起こった場合の震度予測の精度を上げることにしている。